左利きのメリット、デメリットから迷信的なものまで片っ端から捌いていく
はじめに
僕は物心ついた時から左利きである。幼稚園の頃から鉛筆、ハサミ、箸などありとあらゆるものを左手で操ってきた。
さらにボールを投げるときも蹴るときも左であるし、利き目もおそらく左目である。右手は不自由なんじゃないかってくらい生活の全てを左手にゆだねている。
誰かが困っている時に差し伸べる手も恐らく左手だろうし、手刀で誰かを気絶させるときも左手でなければ恐ろしく早い手刀を可能にすることはできないであろう。
これで僕が根っからの左利きであることが分かってもらえたであろうか。
ところで左利きとして生きていて疑問に思うことがひとつある、それはなぜ左利きの人間が存在するかということだ。
この謎は現代科学をもってしても解明できておらず、なぜ少数派なのかということすら分かっていない。
左利きの人口が10%前後で変化しないことから文化的要因というよりも遺伝的要因と考える方が自然であろう。
40人のクラスだと大体4人ほど左利きがいる計算だ。(体感だが女子よりも男子の方が多い気がする。)
そんな謎多き左利きであるが文化的理由により、よく右に矯正されることが多い。
実際僕の亡き曾祖母は左利きである自分を好ましく思っておらず、会うたびに箸を右手で持つように言われた。
僕はかなり頑固な性格であったため曾祖母言うことは全く聞かなかったが、右手で持つように親に指導され利き手を変えた人はかなり多いのではないだろうか。
友人の話を聞いていると元々左利きだったけど右利きに矯正されたなんてことをよく耳にする。
そんなあわよくば迫害の対象となりかねない左利きのデメリットや迷信について片っ端から捌いていく。
左利きあるある
1.鉛筆で字を書く
左手で鉛筆を持つこと自体に不便さは特にない、ただ英語も数学も左から右に字を書いていくので鉛筆を持っている手の側面が真っ黒に汚れる。
しかし唯一国語だけ右から左へ書いていくのでそこだけは右利きに対してマウントが取れる、漢字ドリル万歳って感じだ。
2.習字
こればかりは僕も左手で筆を持つことを諦めた。
漢字はおそらく右手書くように想定して作られているので右に払う字がやたら多い。逆に左払いはなく、左向きは止めるようにして書かれる。なので左手で筆を持つとかなり書きにくくなってしまうのだ。
ただ左利きが右で筆を持っても意外と書けるのと、字が下手くそでも言い訳ができるのは不幸中の幸いといったところか。
3.ハサミ
正直これは特に不便だはと感じなかった、左利き用のハサミを使うまでは。
小さいころから右利き用はさみを使っていると慣れてしまうので特に何も思わないが、左利き用のハサミを一度使ってしまうと恐ろしいほど使いやすいことが分かる。
こうなるともう普通のハサミには戻れない、ありがたいようで極めて悪質な商品といえよう。
4.自動改札機
これは死ぬほど嫌い、水の出が悪いシャワー並みに腹立たしい。
切符を入れる場所が右側にあるので切符を右手で持つことを強いられるが、如何せん不器用なので入れるのが結構難しい。
毎回改札口を通る時に右手に全神経を集中させなければならない。
左手で切符を持って入れることも出来なくはないが荷物が多いと不可能に近くなる。
5.スープのおたま
ファミレスとかにある片側だけしか注ぎ口がないやつ、正直こいつのことを考えるだけでイライラする。
ちょっとこれ作った人呼んできてほしい。
6.自動販売機のコイン投入口
無論右利きが入れやすいように右側にある。
自動改札機と同様右手でも入れれないことはないがかなり神経を使う。
7.左利きはモテる
ハイハイワロスワロス
誰やこんなこと言い出したんほんま。
ちなみに左利きでもモテるかどうかは顔の良さで決まります。
8.左利き睡眠障害になりやすい
この睡眠障害が何のことを指しているか分からないが、少なくとも自分はやたら金縛りにあう。
特に自分はかなり金縛りにあいやすい体質らしく、一回の昼寝で4回の金縛りを経験したことがあるほどだ。
ちなみに金縛りにあうコツは姿勢が悪い状態でそのまま寝落ちすること。なんとなく首の血流の悪さが金縛りを引き起こすっぽい。
9.天才が多い
多分そんなことはない、こういうのは利き手関係ない気がする。確率的な問題っぽい。
うちの高校は進学校で天才肌の人間が多かったが学年全体で5人ほどしかいなかった。
寧ろ左利きの方がアホ説まである。
左利きが天才であるという理由の一つとして、左利きは右利きに比べて右脳が発達しているからみたいな話をよく聞くが真偽は定かではない。
10.芸術肌
上に同じ。
11.球技で有利
有利かはともかく左利きのプレイヤーは一定数需要があることは確か。(実際右利きでも左打ちは多い)
ただ野球なんかだとピッチャーとしては重宝されるが逆に内野の守備ができなかったりそういった不便さはある。
ちなみに僕は卓球をやっていたが下手くそだったので特に恩恵を受けることはなかった。
12.ネタにできる
個人的に一番の左利きのメリット、実際自分は今左利きに関する記事を書いているし会話の中でもネタになる。
あと左利きに会うと親近感がわく。
右利きの人には「左利き?凄いね!」ってよく言われるけど別に凄くはない。
左利きの有名人
・ バラク・オバマ
よく左利きの筆頭として名前があがるけどオバマが左利きか右利きかなんて正直どうでもいい。ただちょっと親近感はわいた。
万有引力でお馴染み、ニュートンを語らずして古典物理学は語れない。
左利きというよりも何故か生涯童貞を貫いた偉人としてよく名前があがる。
自然選択によって生物は進化すると考えた人。
自分と同じ生物学を探求する者としてちょっと嬉しい。
・ 菊池雄星
日本球界最強左腕、何気に左腕最速記録は菊池が持っている。マリナーズでも頑張ってくれ。
・ イアン・ペイス
現代の若者であればロックバンドに詳しくない限り「この人誰?」って思うのも無理はない。
しかし何を隠そうこの人、世界三大ハードロックのうちの一つDeep Purpleのドラマーである。
ちなみに結成からオリジナルメンバーとして残っているのはこのイアンペイスだけである。
実はプロで左利きのドラマーはかなり少ない。
最後に
左利きは色々と不便だから右利きに矯正した方が良いか?
みたいな質問をよく目にする。
確かに不便であるが個人的には矯正しなくていいと思う。
結局左利きか右利きなんて個性でしかないため、無理にその個性を変える必要は無いのではないだろうか。
左利きだからといって今の時代迫害されるわけでもなければ、右利きに何か能力が劣るわけでもない。(多分)
左利きは短命だという噂もあるが科学的根拠もない。
僕は左利きであることの恩恵を特に受けなかったが一つの個性として自分が左利きであることを誇りに思っている。
ただ1つだけ言わせて欲しい、
バッティングセンターの左バッターボックスはもうちょい増やしてくれ。