適者生存の研究室

普通の大学生が現代社会での生き方を模索する研究所

カンピロバクター症になりたくなければ居酒屋で生モノは食べるな

こんな病気を経験したシリーズ第4弾、ちなみに過去三つはインフルエンザ、巨大乳頭性結膜炎、突発性難聴について書いてきたので興味があればご覧になってください。

今回はカンピロバクターの話です。

 

biologuitarist.hatenablog.com

 

 

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 腹痛地獄

昨年ちょうど夏休み入った頃、朝腹痛によって起こされる。

 

とにかくお腹が痛い、他の主な症状は下痢と38℃の熱といったところか。真夏なのに寒い、いやでも熱は大したことない。最悪なのはこの腹痛、ひたすらベッドとトイレを往復する生活。

 

夏休み早々、ありとあらゆる予定をキャンセルし家で五日間ほど寝込んだ。

 

そしてこの五日間、汗と下痢のおかげでマジで意味分からないくらいの量のアクエリアスを消費したのであった。

 

熱も腹痛も5日経てばかなりマシになったが、二週間くらいずっとお腹が緩い状態が続いた。

 

Q病院に行かなかったんですか?

 

A.行きませんでした。

 

不幸にもこの時ちょうどお盆シーズンに入ったところだったので、近辺の病院は軒並み開いていなかった。今思えばこれが長引いた原因だっただろう。

 

病院に行かなかった(行けなかった)ので何の病気だったかは分からずじまい。もちろん原因も分からず、ただ姉にはカンピロバクターじゃね?」と言われていたので何となくそう思っていた。(確かめる手段はなかったんですけどね)

ただこの五日間は本当に何もできず、最悪な夏休みの幕切れとなった。

 

悪夢再び

 

9月中旬、夏休みも終盤に差し掛かった頃、再び似たような症状に襲われる。

腹痛、下痢、熱の3セットに加えて今度は若干の吐き気もあった。

 

やばい、またお前か勘弁してくれ…

 

今度は速攻で病院へ。血液検査しかしなかったので病名がなんだったのかこの時は分からなかったが、細菌性のものであることに間違いなかったので抗生物質を処方された。

 

そしてこの抗生物質が驚くほど効く、飲めば二日ほどで熱は下がり腹痛もすぐに無くなった。ただ下痢は一週間ほど続いた。

 

ただ今回が前回と違ったのは同じ症状を抱えた人が部活に15人ほどいたことだ。

その中の何人かがカンピロバクターと診断されていたので、自分がカンピロバクターであったことがほぼ確定した。

 

尚且つ僕には自覚があった、

 

これ絶対居酒屋で出た鳥刺しのせいだろ…

 

絶対これのせい、通常なら間違いなく保健所案件だ。しかしちょうどこの居酒屋でバイトをする人が部内に何人かいて、営業停止になんてなってしまえば部員数名が収入0の生活をしばらく送ることになる。

 

これが理由かどうかは定かではないが、この集団食中毒事件が世間の明るみに出ることはなかった。(ちなみにこの数週間後近くの別の居酒屋がカンピロバクター食中毒で保健所案件になったというニュースを見ることとなった)

 

この二回のカンピロバクターのせいで僕は夏休みの1/5ほど本当に無駄な生活を送ってしまった。

 

ちなみにカンピロバクターが体内にいるとしばらくの間、飲食系のバイトが出来なくなる。

 

「たかが一週間くらい別に大丈夫やろ」って思うじゃん?

 

後輩曰くこのカンピロバクター、なんと一ヶ月ほどお腹に居座り続ける。そして彼はその期間全くバイトに入ることが出来なかった。

 

カンピロバクター症という病気

強そうな名前(小並感)

 

このカンピロバクター、名前こそあまり聞かないもののノロウイルスの次に多い食中毒のようだ。つまりよくある食中毒の原因となる菌。

 

症状はさっき僕が述べた通り。

 

ちなみに僕はこういう病気レビューを書くときまずWikipediaを見る。その情報を参考にしながら自分の経験と照らし合わせ、今度はできるだけWikipediaに載っていないことを書くように心がけている。

 

でそのWikipediaに書いてあったことで一番驚いたのは「欧州食品安全機関の報告によると鶏肉の80%が汚染されてる」という部分。

 

いや、鶏肉生で食ったらほぼカンピロバクター症になるやん!

ハイドロポンプが当たる確率と考えれば低い?)

 

実際鶏肉の一滴のしずくが体に入るだけで発症してしまうらしい、なんという感染力なのだ。

 

とりあえず

カンピロバクター症になりたくなかったらまず生の鶏肉は絶対に食べないこと。(火が通っているかもちゃんと確認)

 

鳥刺しは確かにうまい、でもリスクの方が圧倒的に大きい。トリコに出てくる毒化したフグ鯨みたいなものだ。

3~5日ほどの闘病とおまけに一週間ほどの下痢、そんな日々を過ごしたくなければ生は避けよう。

 

そしてこれは居酒屋で提供される生の食品に限った話ではない。自分が調理する場合においてもそうである。基本的にこういった菌は熱に非常に弱いので加熱消毒が有効だ。生ものを扱う際、包丁やまな板などの調理器具は清潔に保つように心がけておこう。

 

 

これだけカンピロバクターの恐ろしさを伝えても尚鳥刺しが食べたいという君、カンピロバクター症になる覚悟があるのなら食べてください。

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覚悟はいいか?オレはできてる

ちなみに僕はできてないです。だってもう二度となりたくないですもん。

 

もしかしたら安全な鳥刺しを提供してくれる店がこの世には存在するのかも知れない。

けど間違いなく言えること、それはその辺の安い居酒屋で食べると感染するリスクがかなり高いということ。

 

まあやっぱり賢明な選択は生の鶏肉は食べないことに尽きる。